USB PDってなに?対応スマホ続々!matebookが充電できなかった原因は…。

Anker_USB PD対応充電器

USB PDについて、解説していきたいと思います。
iPhoneX、 iPhone8、Xperia XZ1、AQUOS R Compactなどが続々対応し、話題となっているUSB PDについてまとめました。

USB PDとは?

USB PD = USB Power Deliveryの略

USB PDは、アメリカのNPO「USB Implementers Forum, Inc.(俗称:USB-IF)」が定めた世界共通のUSB給電規格で、従来のUSBの規格と比較して、大容量の電力を供給できるようになっているものです。

最大100Wの電力がUSBケーブルを介して供給できるようになっており、このUSB PDを利用する際には、デバイス、ケーブル、ともにUSB PD対応となっている必要があります。

また、USB PDでは電力のスワップというものがあります。

すべてUSB PD対応機器であることが前提ですが、パソコンのみをコンセントに接続し、パソコンからプリンターやディスプレイなどにはUSBケーブルを介して電力供給ができるのも特徴の1つ。

この先、USB PDがもっと進歩すれば、プリンターや液晶モニターからACアダプターがなくなる日が来るかもしれませんね。

転送規格(USB3.0 / USB3.1)とは別物!

USB2.0・USB3.0・USB 3.1というものをよく見かけると思いますが、これはデータ転送の規格で、給電の規格であるUSB PDとは全くの別物です。

USB3.1のケーブル = USB PD対応ケーブル
ではありませんので、ご注意を!

USB PDでは60W以下の場合、3A出力。
61W以上の場合、5A出力となります。

61W以上の場合には、USB PD対応のeMarkerというチップを搭載したケーブルのみが対応となっていますので、ご注意ください。

後程、「USB PD 利用時の注意点と安全性について」で詳しく解説しています。

Quick Chargeとも別物!

USBの給電規格と聞くと、急速充電のQuickChargeってヤツか!となりそうですが、これも違います。

QuickCharge3.0 / QuickCharge4.0などは、スマホのSoC「Snapdragon」で有名な半導体メーカー「Qualcomm」が規格した急速充電技術で、これもUSB PDは別物です。

Quick Charge3.0対応充電器 = USB PD対応
ではありませんし、

USB PD対応充電器 = QuickCharge3.0対応
でもありません。

ただ、現状は、USB PD対応充電器の場合、QuickCharge3.0に対応している場合が多いですが、USB PD と QuickChargeは別物であることを理解した上で、充電器選びをしてください。

USB PDもQuickChargeも必要な場合、両方に対応している充電器を購入する必要があります。

Quick Charge4.0では、USB PDにほぼ準拠した仕様となるようなので、急速充電技術はUSB PDに統一される日が来るかも。

USB PD対応スマホ続々!

実は、最近のスマホやタブレットではUSB PD対応の物が続々と登場しています。
以前は、Macbook ProやDELL XPS13などの一部ノートPCのみが対応でしたが、iPhone 8 / iPhone XがUSB PDに対応したのを皮切りに、スマホ界隈でもUSB PD対応モデルが続々登場しています。

USB PD対応のスマホやタブレットを表にまとめてみました。

メーカー名 モデル名
Apple iPhone 8
iPhone 8 Plus
iPhone X
iPadPro 10.5inch
iPadPro 12.9inch
Macbook 12inch
Macbook Pro 13inch (late2016)
Macbook Pro 15inch (late2016)
ソニー Xperia XZ1(最大27W)
Xperia XZ1 Compact(最大27W)
シャープ AQUOS R Compact(最大27W)
富士通 arrows NX F-01K(最大27W)
arrows Tab F-02K(最大27W)
京セラ Android One X3
Google PIXEL 2(最大27W)
PIXEL 2 XL(最大27W)
HTC Android One X2
HUAWEI Mate9シリーズ *1
Mate10シリーズ *1
P10シリーズ *1
Matebookシリーズ *1

*1 メーカー公式発表ではありませんが、HUAWEIの一部機種では、USB PDでの急速充電に対応していると言う口コミが多数報告されています。

USB PD 利用時の注意点と安全性について

USB PD 100Wで充電する場合、デバイスと充電器の対応は当然必須ですが、使用するケーブルもUSB PD 100Wに対応したものである必要があります。

USB PD 100Wの場合、5Aの電流が流れる為(60W以下では3A)、USB PDで規格されたチップ(eMarker)が内蔵されているUSB PD 100W対応のケーブルを使用する必要があります。

これは、ケーブルに搭載されているeMarkerというチップの情報を充電器とパソコン・スマホなどのUSB PD機器間でチェック(C-AUTH)を行う為で、これのチェック結果によって出力調整を行うというように、きちんと安全性も考慮されています。

チップ情報が不正だったり機器間認証に失敗した場合は、5V 500mAを上限とする出力しか行わないようになっています。

今度どうなるQuickCharge

いまや私の手元にはQuickChage対応充電器が溢れているのですが、最近知りました。
QuickChargeがUSB Type-Cの仕様違反ということを。

USB Type-C™コネクタ・ケーブルでUSB BC、USB Type-C™、またはUSB PD以外の充電方式を使うことはUSB規格としては仕様違反になります。現在、いくつかの携帯電話メーカは標準以外の高速充電方式を採用していますが、これらはUSB Type-C™ではすべて使えないことになります。ただし、VBUS電圧が5Vで電流だけを増やしているものについては、当初のUSB Type-C™規格では許容していたものを最近の仕様変更で禁止にしたため、2019年までの猶予期間が設けられています。一方、USB PD以外の方法でVBUS電圧を5V超に変更するものは規格当初から禁止と明記されています。

引用元:ルネサスエレクトロニクス株式会社

2019年までの猶予期間が設けられているとの記載がありますが、2019年以降どうなるの???

【出力別】USB PD対応充電器

出力別にUSB PD対応充電器をまとめてみました。

USB PD 60W

USB PD 60W対応のUSB充電器をまとめました。

Satechi 75W トラベルチャージャー USB PD対応充電器

記事執筆時点では、サードパーティー製のUSB PD対応充電器としては最高出力電力を誇ると思われる充電器。

USB PD 60W、総合出力75W。

USB PD 45W

USB PD 45W対応のUSB充電器をまとめました。

RAVPower 60W RP-PC059 USB PD対応充電器

USB PD 45W、総合出力60W

YOJOCK 57W USB PD対応充電器

USB PD 45W、総合出力57W

USB PD 30W

USB PD 30W対応のUSB充電器をまとめました。

Anker 60W PowerPort+ 5 USB PD対応充電器

USB PD 29W、総合出力60W

シガーソケット USB PD対応カーチャージャー

USB PDに対応したシガーソケットのカーチャージャーをまとめました。
車でMacbook・iPad ProやWindowsノート・Windowsタブレットを充電するには便利!
キャンプや旅行にももってこい!

PD27W 計45W ESRカーチャージャー

PD15W 計36W AUKEYカーチャージャー

PD18W 計36W PRODELIカーチャージャー

Amazonの商品タイトルには48Wという記載がありますが、商品説明の仕様を見る限り、36Wかと思います。

USB PD対応ケーブル

USB PD対応のケーブルもまだまだ少ないですね…。

Anker PowerLine II 0.9m

エレコムUSB-Cケーブル 1m

ESR 1m

こちらは認証取得の旨が明記されていないので、注意が必要です。

Apple 機種別必要電力(iPhone/iPad/Macbook)

Apple製品の機種別の純正充電器の出力電力をまとめておきました。
USB PD対応充電器選びの参考にしてみてください。

記事執筆時点では、USB PD 60W以上のものは見つけられなかった為、Macbook Proにおいては純正充電器が一番充電が早いかと思われます。

端末 純正充電器出力
MacBook 12inch 29W
MacBook Pro 13inch 61W
MacBook Pro 15inch 87W
iPad Pro 10.5inch 12W
iPad Pro 12.9inch 12W
iPhone X 5W
iPhone 8 5W
iPhone 8 Plus 5W

MacBook / MacBook Proの場合

Macbook 12inchの場合USB PD 27W、MacBook Pro 13inchの場合USB PD 60W以下の充電器ですと、充電速度が純正品以下もしくは充電できないと思いますので、純正充電器同等以上の充電器を選択する必要アリです。

現状販売されているサードパーティー製のUSB充電器ですとUSB PD60Wが最高かとおもいますので、MacBook Pro 13inch / MacBook Pro 15inchでは、純正品以上の急速充電を出来るものはそもそも無く、あくまでも純正充電器よりもコンパクトで軽量な充電器を探している方向けになるかと思います。

間違いございましたら、コメント欄にてぜひご教授ください。

iPhone X / iPhone 8をUSB PD充電器で急速充電すると

iPhone X / iPhone 8 / iPhone 8 PlusをUSB PD対応充電器で急速充電すると、9V 2A 18W程度で充電されるようで、
30分で50%と、かなりの急速充電が出来るようです。

ただし、口コミを読んでいると、急速充電中の本体の発熱が気になるという口コミが多数ありました。
充電中の本体の冷却環境等も考えた方が良いかもしれません。
クッションや布団など保温性のあるものの上に置いたまま充電しないようにしたり。

スマホクーラーで調べてみると、意外といろいろな製品がありました。笑

参考:スマホクーラー

Matebookが充電されない

最近Huawei Matebookを購入したのですが、Anker PowerPort+ 6という60WのQuickCharge3.0対応 USB充電器を使っても、Matebookが全く充電出来ないんですよ。

充電が遅い。とかのレベルではなく、全く充電されない。

「Ankerの充電器+Matebook付属の純正ケーブル」でも充電できない。
そこで、Matebook純正の充電器を使ってみると、ようやく充電できました。

なんじゃこりゃ。と調べたのが、今回USB PDを学ぶキッカケに。笑

最初、Matebookが充電されなかったので、「出たよ、中国メーカーの初期不良だよ。」と思ってしまったのですが、自分の無知さと純正充電器を使わなかった自分のミスでした。
お恥ずかしい。ごめんなさい。

Matebook対応のUSB充電器

いろいろと調べてみると、Matebook対応のサードパーティー製USB充電器というのはそこまで多くないです。

Matebook純正のUSB充電器の出力仕様は、5V 2A OR 9V 2A OR 12V 2A。
いや、5V 2Aなら、1ポート2.4A対応のAnker充電器で行けるでしょと思うのですが、ダメでした。スマホ等の充電でも使えるようになっているだけで、Matebookの充電時には5V 2Aの出力は行われないようです。

純正のUSB充電器を使うのが一番楽で手っ取り早いのですが、私の場合、複数の端末があるので、できれば充電器は1つにまとめたいというのが本音。

そこで、今回は、Anker PowerPort+ 5を購入しました。

純正充電器・RAVPOWER・ANKERの充電電圧・電流比較

今回、ルートアールのUSB電圧電流チェッカー(RT-TC2VASV)を購入して、HUAWEI純正の急速充電器とANKER製USB PD対応充電器・RAVPOWER製USB PD対応充電器の3つの充電特性を比較してみました。

まず、結果からご紹介すると下記表の通りです。
数値は常に若干変動していますので、大体の平均値を記載しています。

電池残量70%程度の状態から充電しているので、もっと残量が低い状態であれば、また数値は変わるかもしれません。

電圧 電流 電力
純正充電器 11.7V 1.9A 22W
ANKER 19.5V 1A 19.5W
RAVPOWER 20V 1.1A 22W

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)